訪問介護における給料の仕組み

訪問介護における給料は、ほかの介護職と同様の仕組みです。介護職の給与に関しては、大部分が介護報酬から支払われています。

介護報酬の金額は3年に一度国が決定しており、各自治体はこの介護報酬で決められた「基準額」をもとに、各介護事務所へ介護報酬を支給する流れです。介護報酬を受け取った介護事業所は、支給された介護報酬の中から経費などを差し引き、人件費を算出しています。

介護事業所へ支給される介護報酬は利用者の人数に応じて増減するため、利用者の多い介護事業所の基本給は高めです。

また基本給以外にも、介護事業所によっては夜勤や早番などのシフト業務を定めている事業所もあります。その場合、夜勤手当や早朝手当、施設の管理者や責任者などの役職に就いた場合は役職手当も基本給与に上乗せされる仕組みです。

訪問介護職員が給料アップを目指す方法は？

訪問介護職員として給料アップするためには、どのような方法があるのでしょうか。

こちらでは、給料アップの方法を3つご紹介します。

夜勤や早朝勤務を増やす

24時間対応の訪問介護事業所であれば、早朝や夜間のシフトに入ることで早朝手当や夜勤手当などプラスの収入を得られます。労働基準法では、深夜時間帯（22時～翌5時）に勤務がある場合、通常賃金の25％以上の深夜割増手当を支払うことが定められています。

注意点として、訪問介護職員は基本的に日勤帯の業種です。働いている職場によっては、早朝手当や夜勤手当といった手当自体が設定されていない事業所もあると知っておきましょう。

身体介護をメインに担当する

身体介護とは、入浴介助・食事介助・排泄介助の3つが該当します。利用者の身体に直接触れて介護する重要な業務ですが、負担の大きな業務であるため、給料が若干高めに設定されています。生活援助がメインのサービス内容であれば、身体介護をメインに働きたい旨を事業所へ申し出ることがおすすめです。

働きながら上位の資格を取る

訪問介護職の上位資格には、介護福祉士や介護支援専門員があります。資格の有無によって給料に数万円の差が生じることもあるため、ぜひ上位資格取得にチャレンジしましょう。

事業所によっては資格取得後に働ける場合と働きながら資格を取得できる場合があるため、就職前に確認が必要です。

正社員は信頼できる職場で年数を重ねてキャリアアップがおすすめ

現在、正社員で働いている場合や新たに正社員を目指す場合は、同じ職場に長く勤めることで給料アップを目指せます。資格取得や働く時間帯の工夫も欠かせませんが、正社員であれば勤続年数によって給料が上がる可能性が高いでしょう。

また、職場環境がよく落ち着いて働ける職場であれば、自身のライフスタイルに合わせた長期的なキャリアアップが可能です。