訪問介護における夜勤の仕事内容をご紹介

夜勤の訪問介護の仕事は、厚生労働省が定めた夜間対応型訪問介護をもとに行われます。具体的な仕事内容は、定期巡回や利用者への随時対応、オペレーションサービスの3つです。

定期巡回

定期巡回は夜間に利用者の家を定期的に訪問する業務です。1回の訪問時間はおよそ30分程度で、トイレ補助や体位変換、安否確認などを行います。利用者が睡眠中の場合は寝返りの補助や医療ケアを行います。

利用者への随時対応

随時対応は、利用者から緊急の連絡を受けた際に訪問する業務です。利用者から体調不良や転倒して立ち上がれなくなったなどで連絡を受けたときに対応を行います。訪問したときの利用者の状態によっては救急車の手配を行います。

オペレーションサービス

オペレーションサービスは利用者からの連絡に対応する業務です。利用者から急な連絡を受けた際に随時対応が必要かどうかの判断や、緊急の場合には救急車の要請や医師への連絡をする必要があります。

訪問介護の夜勤の時間帯は？

夜間訪問サービスの時間は22時～6時までと決まっています。そのため、夜勤での訪問介護の勤務時間は、3交代制の場合は18時～翌朝8時まで、2交代制の場合は16時～翌朝9時までがほとんどです。

どちらの勤務時間でも最低1時間は休憩の時間があります。

訪問介護の夜勤を行ううえで必要な資格

訪問介護の夜勤で必要な資格は定期巡回・随時対応とオペレーションサービスで変わります。

定期巡回・随時対応に必要な資格は以下のとおりです。

• 介護福祉士
• 実務者研修修了者
• 初任者研修修了者
• 旧介護職員基礎研修
• 旧訪問介護員1級
• 旧訪問介護員2級

オペレーターサービスでは以下の資格が該当します。

• 看護師
• 介護福祉士
• 医師
• 保健師
• 准看護師
• 社会福祉士
• 介護支援専門員

また、上記の資格に加えてサービス提供責任者として、1年以上従事した経験が必要です。

さらに、定期巡回・随時対応には車で向かう事業所もあるため、普通自動車免許が求められることもあります。

訪問介護における夜勤のメリット

訪問介護は24時間のサービスのため日勤と夜勤の2種類がありますが、夜勤を選ぶメリットは大きく2つあります。

日勤よりも給料が高い

夜勤では深夜手当が出るため、日勤よりも給料が高い傾向があります。深夜手当の割増率は基礎賃金の25％以上と労働基準法で定められており、パート・アルバイトの方も対象です。

介護士の時給は1,000円～1,200円が多いため、夜勤手当を含めると時給1,500円前後が相場です。また、オペレーションサービスの時給が数百円ほど高い傾向があります。

日中を有効活用できる

訪問介護の夜勤は朝に勤務が終了するため、日中に時間ができます。日中の空き時間を使ってスキルアップのための資格の勉強や、平日の人が少ない時間を狙って出掛けるなど様々なことに利用可能です。

日中に副業をすることで、夜勤手当と合わせてさらにお金を稼ぐことも可能でしょう。