訪問介護に対して、「大変そう」「きつそう」などイメージする方がいますが、実際の業務内容は掃除、洗濯、料理、買い物や外出先の同行、着替え介助、トイレ介助などです。これらは自分の生活でも行っていることであり、子育てした方なら経験してきたことでもあります。そのように考えると、チャレンジするハードルが低くなるのではないでしょうか。

また、訪問介護にはお仕事した方が実感する、たくさんのやりがいがあります。多くの方が感じるやりがいを、一部ですが以下でご紹介します。

やりがい1：「ありがとう」と感謝してもらえる

訪問介護は、ご利用者様がお一人で行うのは難しいことを支援するため、ご利用者様から「ありがとう」と言っていただくことが多いお仕事です。毎日心からのありがとうの言葉が飛び交うお仕事というのは、介護が一番なのではないかと思うほどです。自分がしたことで人に直接ありがとうと感謝されるのは、とても嬉しいことですよね。疲れを感じていた時でも、ご利用者様のありがとうという言葉を聞くと、元気をもらえるというスタッフは多くいます。

やりがい2：たくさんの笑顔を見られる

訪問介護でのやりがいは何？と聞かれたら、「ご利用者様の笑顔が見られること」を挙げるスタッフがほとんどではないでしょうか。訪問介護で最初はあまり心を開いていなかったご利用者様でも、何回も訪問するうちに笑顔が多くなり、心を開いてくれたと分かる瞬間があります。笑顔を見ると、自分のサービスに満足してもらえたということや、ご利用者様が安心して過ごせていることが分かって、大きなやりがいを感じられます。

また、笑顔の力は大きなもので、スタッフの中には「私生活で落ち込むことがあった時に、ご利用者様の笑顔を見て癒され、明るい気持ちになった」と仕事を通して助けられた経験を持つ方もいます。笑顔のあふれるお仕事をしたいなら、訪問介護を選んでみてはいかがでしょうか。

やりがい3：さまざまな個性を持つご利用者様に刺激をもらえる

人にはそれぞれ違いがあるように、ご利用者様はさまざまな感性や個性を持っています。そのため、お味噌汁の味付けが違ったり、洋服のたたみ方が違ったりなどご利用者様から自分にはない知識を得ることができます。また、「昔はこうしていたのよ」と今との違いをご利用者様に教えていただくこともあるため、多くの刺激をもらえるお仕事と言えます。「毎日いろいろなことをしたい」と、刺激のあるお仕事を探している方は、訪問介護はとてもやりがいがあって楽しいものと感じるでしょう。

訪問介護員として働こうと思った時に、やはり給与が気になるものです。また、現在他の介護施設で働く方は、訪問介護員に転職した際には給与がどのくらいになるのか前もって知っておきたいですよね。下記で訪問介護員の給与について解説するので、ご参考ください。

訪問介護員は高時給のお仕事です

訪問介護員として働くためには「介護職員初任者研修」の資格が必要となるため、訪問介護員は単なる家事代行者ではなく、自立支援のためのサービスを提供する介護のプロと言えます。ご利用者様宅に一人で訪問して知識とスキルを駆使する専門性の高いお仕事となるため、無資格で働くことが可能な他の介護のお仕事よりも時給が高めとなっています。

時給が高いということから、「介護職員初任者研修の取得は難しいのでは？」と不安に思う方もいますが、難易度はそれほど高いものではありません。全ての授業に出席できていれば、筆記試験での合格率は99％となっているので、ご安心ください。

パートやアルバイトの給与

訪問介護員がパートやアルバイトだった場合は、業務内容が「生活援助」なのか、または「身体介護」なのかによって時給が変わることが多くあります。それぞれの内容は以下の通りです。

・生活援助…掃除や洗濯、調理、買い物代行など私生活の援助
・身体介護…食事介助や排泄介助、入浴介助など直接身体に触れる業務

東京の求人では、生活援助の時給が1,200円〜1,400円ほどで、身体介護の時給が1,300円〜2,000円ほどとなっています。

正社員の給与

正社員の場合は、東京の求人だと月収が約180,000円〜240,000円です。正社員はパートやアルバイトと介護業務に違いはないものの、1日に何軒もご利用者様宅を訪問しています。また、正社員は事務作業や新人指導などの管理業務も行います。

訪問介護員の給与は、一般的に基本給に諸手当をプラスしている形となります。諸手当には、通勤手当や時間外手当、資格手当、住宅手当、介護職員処遇改善手当などがあり、それぞれの事業所でさまざまな手当が用意されています。

給与を上げるには資格取得などのスキルアップがおすすめ

介護福祉士の資格を取って資格手当をもらったり、実務者研修の資格を取ってサービス提供責任者になって給与を上げたりと、さらに給与を上げたいという方にはスキルアップをおすすめします。ケアステーションクローバーは資格取得の支援も行っておりますので、働きながらスキルアップしつつ、給与アップも目指せます。

研修制度は、知識があることで安心して業務ができるようにするために、また福祉従事者としてスキルアップするために大切な制度です。介護福祉の会社は、さまざまな研修制度を設けています。ここでは、訪問介護の研修制度についてご紹介します。

訪問介護の主な研修制度

訪問介護では、主に以下のような研修が取り入れられています。

基本的な身体介護技術

身体介護技術の研修では、移動や排泄、入浴、食事などにおける基本的な技術について学べます。介護職としては根拠のある方法で利用者様をケアすることが求められるので、新人の頃にこちらの研修を受けることが多くあります。研修は、利用者様に対して安全なケアを用いると共に、自立支援を重視した内容になっています。研修方法は、講義での研修や、職員同士で行う実技研修、現場で業務をしながら行う研修などがあります。

認知症介護

介護職は認知症についてしっかりと学び、正しいケアを実践することが大切です。認知症の方には、心のケアや自立支援、健康管理などのサポートを行います。認知症の症状はどのようなものなのか、対応はどうすると良いのかなどを学ぶことは、実際のケアに非常に役立ちます。認知症ケアについては、施設内以外にも、外部研修を取り入れることもあります。

リスクマネジメント

介護の仕事には、事故や感染症、苦情、災害などさまざまなリスクがあるため、研修でリスクマネジメントを学びます。研修内容は、事故や苦情が起きないようにする対策、事故や感染症、災害が起きた場合の対応などです。

接遇

介護は人と直接的に関わるお仕事なので、利用者様やご家族様、職員に対して適切なマナーが求められます。接遇の研修では、挨拶や身だしなみなどの基本や、利用者様宅に訪問する際のマナー、利用者様にサービスを行う時の声かけなどを学べます。介護のお仕事は、サポートする側とサポートされる側という特殊な関係であるため、接遇も他の分野とは少し異なっています。介護現場での接遇を身に付けることは、良い介護士の条件とも言えるでしょう。

研修制度にご興味のある方はご連絡ください

ケアステーションクローバーでは、訪問介護に求められる知識やスキルをスタッフに学んでいただき、質の高いサービスを提供できるように努めています。また、研修はスタッフのモチベーションを高く保つためにもとても大切な要素の1つと考えています。そのため、ケアステーションクローバーではさまざまな研修制度をご用意しております。名古屋で「もっとスキルアップしたい」「さまざまな研修を受けながら働きたい」という方は、ぜひお問い合わせください。

訪問介護のお仕事をしてみたいけど、「どのような流れで働くの？」「1日で何件回るの？」と疑問に思う方もいるでしょう。そこで、下記で訪問介護員として働いた場合の1日の流れや訪問する数についてご紹介します。ぜひ参考にして、訪問介護にチャレンジしてみてくださいね。

1日の流れについて

常勤のスタッフのお仕事は、以下のような流れでシフトが組まれることが一般的です。

スタッフは、基本的には1日中ご利用者様宅を訪問しています。訪問介護の場合はサービスを提供する時間が決められていて、時間を守って支援する必要があります。そのため、時間がかかりすぎないように、ご利用者様の話を聞きながら支援する手は止めないことも大切です。事前にご利用者様の情報をチェックして、サービスを行った後にしっかりと引継ぎを行うことも業務に含まれています。また、常勤は非常勤が体調不良になったり、用事で仕事を休んだりした場合、代わりにご利用者様宅に訪問します。

【常勤】1日の訪問する数について

常勤が1日に回る件数は、5件ほどが一般的です。ご利用者様宅に移動する時間が1件ごとに必要となるため、5件が平均と言えます。しかし、約7〜8件は回るところや、若いスタッフが多い事業所で10件以上も訪問するところがあります。訪問介護のお仕事を探す時には、事業所の年齢構成をチェックして、自分の条件と合うところを見つけると良いでしょう。

【非常勤】1日に訪問する数について

非常勤のシフトは、フルタイムであれば上記の常勤と同様に1日5件ほどで、短時間勤務であれば1日1、2件ほどとなります。非常勤は、働きたい時間とご利用者様の希望する時間が合わず、訪問する数を増やしたくても増やせないケースも考えられます。給与やシフトについて要望がある時には、問い合わせして聞いておくと良いでしょう。

ケアステーションクローバーでは、働くスタッフの方から働くきっかけや、働いてみて実際どのように感じたのか、感想などを集めています。以下で、スタッフの方の声を一部ご紹介します。

未経験でも安心してチャレンジできるお仕事です

幼い頃は祖母に面倒を見てもらうことが多くておばあちゃんっ子だったため、高齢者の方と接する仕事をしたいと思いました。大学では介護とは関係のない学部だったため、介護の知識は全くありませんでした。仕事を始めた時は知らないことがたくさんあって大変でしたが、先輩にサポートしてもらったので覚えるのが早かったです。ご利用者様にありがとうと笑顔で言ってもらえると本当に嬉しいです。未経験の私でも事業所のサポートを受けながら仕事を覚えていけたので、未経験でも訪問介護の仕事はできるのかな？と不安な方は安心してチャレンジしてもらえたらと思います。

急なお休みはスタッフがフォローしてくれます

学生時代にボランティアをしていて、高齢者の方と接する機会があり、介護のお仕事に興味を持ちました。認知症の方のケアは現場や研修で学んでいますが、適切なケアというのは人それぞれだと実感しています。そして、その違いが楽しいとも感じています。ご利用者様から昔の話を聞くのも驚きがあり、勉強になります。また、子供が熱を出すなどで急に休む時には、他のスタッフの方がフォローしてくれるので、大変助かっています。ご利用者様やご家族様、スタッフなど人とのつながりを感じられる介護は、とてもやりがいのあるお仕事だと思います。

事業所が支援してくれるので着実にスキルアップできます

幼い頃から高齢者の方のお手伝いをするのが好きで、道で重い物を持っている高齢者の方がいると代わりに持って運ぶなどしていました。手伝うと皆さんありがとうと笑顔で喜ばれるので、「こんな仕事ができればいいな」と考えるようになり、介護のお仕事を選びました。実際に働いてみたら、やはりご利用者様の笑顔とありがとうの言葉がとても嬉しく、大変やりがいを感じます。また、事業所は頑張る人を応援してくれるので、研修制度や資格取得など支援してくれます。その結果、着実にスキルアップしていって給与も上がるので、モチベーションも高くお仕事できます。困ったことがあれば他のスタッフからサポートしてもらえるのも大変安心感があります。訪問介護を始めようか迷っている方は、ぜひ挑戦してみてほしいと思います。