介護職で職場・求人を選ぶポイント

訪問ヘルパーとして介護職への就職を考えるのであれば、就職後のミスマッチを防ぐことが大切です。

給与形態

まず一つ目のポイントは給与形態です。確認するポイントは大きく分けて以下の2つです。

• 「介護業界における給与額の相場」
• 「設定された給与額の理由」

介護職の給与は一般的に厚生労働省が定めている「介護報酬」に則って設定されています。そのため、施設の状況や提供している介護サービスの内容が似通っている事業所では、給与は大きく変わりません。もし給与額の相場と確認している求人票に記載されている給与額に大きな差がある場合は、なんらかの理由があると考えられます。

よくある例としては利用者の介護度が高く、業務が煩雑かつ多忙になりがちといったパターンです。応募する際は、給与額の理由を確認することをおすすめします。

事業者のコンセプト

就職後のミスマッチを防ぐために、事業者が掲げる事業コンセプトの確認も重要なポイントです。介護職は、介護を必要とされている利用者がよりよい生活を送れるようサポートします。しかし、要求されるケアの内容は事業所によって異なります。

介護職の経験を積めば、自身の思う理想と仕事として要求されるサービス内容との違いにストレスを感じることがあるため、職場や求人を選ぶ際は、働き始めた自分の気持ちをイメージした選択がおすすめです。

福利厚生

福利厚生は訪問介護業界問わず確認が必要です。基本的な福利厚生に関する情報は求人や事業所のホームページをみて確認しましょう。よくある福利厚生として、週休2日制や育児休暇などが挙げられます。

教育体制は整っているか

前述の福利厚生と併せて、教育体制が整っているかも確認が必要です。いざ就職しても、とりあえず現場作業を見て経験して覚える、といった教育体制であれば介護に関する知識を体系的に学べず、スキルアップできません。介護福祉士やケアマネジャーなど、上級資格を取得する際の資格取得支援制度などが整っていると好ましいです。

ライフスタイルに合った働き方が可能か

仕事は生活するために欠かせない要素ですが、自分の趣味やライフイベントまで犠牲にして働くことは避けましょう。自分のライフスタイルに合わせ、生活できる勤務体系か確認が必要です。

職場見学を行うと環境を把握できる

求人をある程度絞れたら、次に職場見学がおすすめです。実際に職場環境を見学すると、就職後のミスマッチによる早期退職を避けられます。職場見学で確認するポイントの例は、以下のとおりです。

• 施設内の清掃は行き届いているかどうか
• 傾斜の急な階段や段差など、施設内での事故が起きそうな危険な場所はないか
• 職場や職員の雰囲気は穏やかかどうか
• 職務室と休憩室が分かれているなど、働きやすい職場環境かどうか
• 事業所が掲げている介護サービスの質が合っているか
• 職員一人当たりが担当する利用者の平均人数に無理はないか

見学時は上記のポイントを意識しましょう。また、職員に対して質問すると不明点を解消できるだけでなく、意欲が伝わります。